商品説明
きめ細かい鉄肌の膾肌に丸みをおびた宝珠形の釜です。
鐶付きは博多芦屋特有の鬼面で古芦屋の鬼面と比べますと額や鼻の描き方が少し簡素化されます。
長野先生とは別に1809年(文化6年・己巳)に古芦屋作だと「下間家3代 下間浄汲」も極めています。
下間浄汲→京都名越家三典浄味の門徒に初代下間庄兵衛(享保時代)があり、2代宝暦時代、3代は文化文政の頃の釜師です。
その後の茶之湯釜研究の進行状況により長野先生との相違が御座いますが、江戸時代後期頃は古芦屋釜として扱われていた釜です。
きめ細かい膾肌と力強い鐶付きから「古芦屋作」だと鑑定されたのだと思います。